会長挨拶
会長挨拶

第37回日本心血管画像動態学会
会長 石原 正治
(兵庫医科大学循環器腎透析内科講座 主任教授)
このたび、第37回日本心血管画像動態学会を開催するにあたり、皆様に謹んでご挨拶申し上げます。
本学会は、心血管疾患の診断・治療を支える画像診断(Imaging)と生理学的評価(Physiology)の進歩を臨床へと橋渡しし、心血管医療のさらなる発展に寄与することを使命としてまいりました。近年、IVUS、OCT、血管内視鏡をはじめとする冠動脈イメージングの進歩により、形態評価にとどまらず、プラーク性状や病変の本質に迫る理解が可能となっております。さらに、FFRをはじめとする生理学的指標の発展は、形態情報と機能情報を統合した、より精緻な診断と治療戦略の構築を可能にしてまいりました。
また、冠動脈CTは非侵襲的に冠動脈形態のみならずプラークや周囲組織の評価を可能とし、心筋シンチグラフィ(SPECT/PET)は虚血・バイアビリティに加え、血流や代謝といった機能的情報を提供しております。近年では、非侵襲的画像診断に生理学的評価の概念を融合したFFR-CTの臨床応用も進みつつあり、診断アルゴリズムと治療方針の最適化に大きく寄与することが期待されております。その一方で、多様な画像・指標をいかに統合し、病態の本質を見極め、患者利益へと結びつけるかという根本的な問いは、ますます重要性を増しております。
第37回大会のテーマは、
Understanding Cardiovascular Imaging and Dynamics — Toward the Next Generation
画像動態が導く病態理解と次世代への継承
といたしました。
本テーマには、画像と動態を統合的に捉えることによって病態の深い理解へ至り、その知見を的確な診療へとつなげていくという、本学会の基本理念を込めております。加えて、その理念と学問的蓄積を次世代へ確実に継承し、今後の心血管医療を担う臨床医・研究者の育成へとつなげていきたいとの思いを託しております。
また、本大会はFRIENDS Live 2027との共催として3年目を迎えます。学術と臨床、知と技術とが響き合う場として、より実りある討議と交流が生まれることを期待しております。
本大会が、心血管画像動態学の現在を見つめ、未来を展望する貴重な機会となり、参加される皆様にとって実り多い学びと交流の場となることを心より願っております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2026年3月

FRIENDS Live 2027
会長 蔵満 昭一
(札幌心臓血管クリニック)
第12回目を迎えるFRIENDS Live 2027の会長を拝命いたしました札幌心臓血管クリニックの蔵満昭一です。FRIENDS Live 2027は、日本心血管画像動態学会との合同開催として3年目を迎え、次のテーマを掲げます。
Understanding Cardiovascular Imaging and Dynamics — Toward the Next Generation
画像動態が導く病態理解と次世代への継承
冠動脈疾患診療において、画像が捉える形態に加え、冠血流や心筋虚血、微小循環といった機能を、時間軸を含む画像動態として統合し、病態理解と治療戦略へつなげる重要性はますます高まっています。さらに近年、冠動脈イメージングと冠動脈生理学の分野は日進月歩で進化しており、画像診断領域ではAI導入が加速的に進んでいることから、得られる情報量と選択肢は増える一方で、「何をどう読み、どう判断に結びつけるか」という本質が一層問われる時代となっています。
本会を合同開催とする最大の強みは、FRIENDS Liveが培ってきた冠動脈治療に直結する実践知(冠動脈イメージングと冠動脈生理学の融合、ライブケースと討論)と、心血管画像動態学会が牽引してきた動態に根ざした病態理解(画像・解析・評価の体系化)を同じ舞台で結び、診断から治療、そして教育までを一気通貫で議論できる点にあります。両者の視点が交差することで、最新知識を単に紹介するのではなく、臨床での意思決定に落とし込むための思考過程をより明確に共有できると考えております。また、「次世代への継承」とは、未来の循環器医療を担う若手医師・メディカルスタッフを教育し、知と技を確実に受け渡すことにほかなりません。しかし現状では、冠動脈イメージングと冠動脈生理学を基礎から体系立てて学ぶ機会が限られているのも事実です。そこでFRIENDS Live 2027では、ライブデモンストレーションや症例ベースの討論に加えて、基礎から実践までを系統的に学べるプログラムを用意し、FRIENDS Liveに参加することで基礎的内容から最新トピックスまで網羅できる構成にしていきます。初学者が本分野の基礎的知識を学べることはもちろん、参加される皆様にとって知識の整理とアップデート、そしてAI時代の画像情報の活かし方を再確認できる場となることを目指します。
本会が、画像動態が導く病態理解を深め、診断から治療・予後改善へとつながる議論を育み、若い世代へと確実に継承されていく学びの循環の場となるよう、鋭意準備を進めてまいります。皆様のご参加とご支援を心よりお願い申し上げます。